神聖な仏歯寺の略史

ダラダー・マーリガーワ寺院は世界的に著名な礼拝所であり、仏様の歯の遺物(左犬歯)が置かれている場所である。こちらは、国内及び海外からの沢山信者から尊敬されている場所で、1988 年ユネスコにより世界遺産に指定されています。ダラダー・マーリガーワ寺院はスリランカの中心部であるキャンディ

(Kandy)にあります。 仏様の左犬歯の遺物は、KirtisriMeghavanna(キールティスリメーガワンナ)スリランカの国王(西暦 301 年~328 年)のころカリンガ王国(現インドの一部)から、Dantha(ダンタ)王子と Hemamala(ヘーママーラ)王女によってもたらされたと記されている。

 それから、仏歯の遺物は王権の正統性の証しとされ、当時スリランカの首都であった、アヌラーダプラ地の王宮に特別の安置所を作られ、おかれていたようである。アヌラーダプラ、次はポロンナルワ、ダバデニヤ、ヤーパフワ、クルネーガラ、コーッテの順で王都が移動されるとともに仏歯も移動され、「仏歯の安置所」で祀られてきた。そのような建物の遺跡も各場所では見つけられている。現在は最後のウダ・ラタ王国の旧王都のキャンディに安置されている。

ウィマラダルマスーリヤ1国王(1590-1604)が初めてキャンディに仏歯の遺物をもたらされた国王になります。キャンディでは最初、王宮に三階建ての特別の安置所を作られ、おかれていたようである。それからさまざまな障害のため、より安全な場所に仏歯の遺物を移動することになり、セナラット (Senarath)、ラージャシンハ2 (RajasingheII)、ヴィマラダルマスリヤ2(Vimaladharmasuriya II)などの王によって新安置所をクンダサーレメダマハヌワラといった場所で建てられたと記されている。

現在の 2 階建ての安置所はナレンドラシンハ王(Narendrasinghe 1707-1739)によって建てられたと言われています。キールティスリーラージャシンハ(Keerthi Sri Rajasinghe1747-1781)は、仏教の偉大な恩人であり、Pallemale Viharayaといわれる寺の建設を含む、ダラダー・マーリガーワのいくつかの改修と装飾を管理されたようである。

最後の国王だった、スリー・ウィクラマ・ラージャシンハ王(Sri VikramaRajasinghe 1798-1815)にダラダー・マーリガーワをさらに美しくするため、Pattirippuwa(パツティリップワ)と言われている八角形の建物を追加されたようである。

スリランカがイギリスの植民地になるとともに、署名されたウダラタ (Udarata) 条約にも仏歯の遺物及び、ダラダー・マーリガーワを保護し、変わりがなくすべての宗教的なサービスを実施することに同意されている。

スリランカで最も尊敬されている仏教の組合二つである、マルワッタアスギリヤマハナーヤカ(リーダーのお坊様)の二人、又は一般の国民(お坊様ではない)を代表し、ディヤワダナ・ニラメ

(Diyawadana Nilame)が現在ダラダー・マーリガーワの管理を行っている。

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